グライダーに関する主な公的資格

操縦練習許可書

 自家用操縦士の資格を取得するために必要な仮免許で、有効期間は1年です。
 取得に際して試験はありませんが、第2種航空身体検査と同等の身体検査を受け
る必要があります。この検査は、初回に脳波測定(てんかん検査)がある位で、それ
以外は一般の健康診断と大差ありません。健康な方なら、まず取得できます。

 操縦練習許可証を取得することによって搭乗時間が公式の飛行時間として認めら
れ、それによって自家用操縦士の実施試験の際に受験に必要な飛行時間に達して
いるか等の判断の基準となります。

自家用操縦士(滑空機上級)及び 第2種航空身体検査証明書

 通称「自家用」またはライセンス。機長として自分の判断/責任でフライトが行える
資格です。技量・知識があるレベルに達したら、学科試験を受け、学科試験合格後
に実地試験を受験して取得します。

 なお、自家用操縦士の技能証明(免許)には有効期限がありませんが、機長として
飛ぶ場合には、第2航空種身体検査に合格した証明書を持っている必要があります。
この証明書の有効期間は1年で毎年検査を受けて更新する必要があります。検査
内容は、初回に脳波測定(てんかん検査)がある位で、それ以外は一般の健康診断
と大差ありません。健康な方なら、まず取得できます。

操縦教育証明

 いわゆる教官資格です。
 自家用操縦士以上の技能証明を持ち、学科試験/実地試験に合格することで取
得することができます。まったくグライダーを知らない人に操縦のイロハを教え、自家
用操縦士へ導いていくための知識及び技量が求められます。

2等(又は3等航空整備士

 機体の状況が飛行に問題がないか、また毎年1回行われる耐空検査整備(いわ
ゆる車検整備)等の作業確認が行うことの出来る資格です。資格取得には業務経
験が必要ですが、クラブの機体整備活動に参加することで、業務経験を得ることが
出来ます。

滑空記章

 グライダーでは、公的な資格の他に、パイロットの技量及び飛行記録に応じて定
める滑空記章があります。記章認定員によって、各章に応じた技量があると認めら
れた場合は、証明書の他にカモメをあしらったマークのバッジ(記章)が贈られます。
帽子にバッジを付けるメンバーもよく見かけますので、これでその人のグライダー
経験がどれ位かすぐに分かることが出来まます。日本滑空協会が発行する滑空記
章は銅賞までで、それ以上は国際航空連盟(実務は日本航空連盟)より発行され
ます。

・ A章 : 単独飛行が出来ること。
・ B章 : 単独飛行でバンク30度の左右360度旋回に指定地着陸
・ C章 : 単独飛行で滞空時間30分以上、バンク45度の180度急旋回に指定地着陸
・ 銅賞 :  単独飛行で2時間以上の滞空(1時間以上2回でも可)と不時着を想定した
      指定地着陸

・ 銀賞 : 滞空時間5時間以上、飛行距離50km以上、獲得高度1000m以上
・ 金賞 : 滞空時間5時間以上、飛行距離300km以上、獲得高度3000m以上
・ ダイヤモンド章 : 
 (次の条件を満たした場合に銀賞及び金賞にダイヤモンドを付けることができる。)

・ ダイヤモンド距離章……飛行距離500km
・ ダイヤモンド目的地章…目的地を決めた300km飛行
・ ダイヤモンド高度章……獲得高度5000m
・ 距離賞 : 
 750km以上、250km刻みで各章が与えられ、1000km以上は認定証が与えられる。

DG-505

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